
ぎっくり腰は突然の激しい腰の痛みで、欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれています。
多くの場合は数日から数週間で自然に回復するとされていますが、中には「一日で治った」という方もいらっしゃいます。
では、実際にぎっくり腰が一日で治ることはあるのでしょうか。
この記事では、ぎっくり腰の概要となぜ「一日で治った」という声があるの、また現実的に1日で治すことは可能なのかなどについて解説していきます。
実際の知恵袋の投稿内容とは?

●ぎっくり腰って1日で治りますか?
●腰が抜けるようなぎっくり腰で1日安静にしていたら治ったのですが、ぎっくり腰ならすぐには治らないから違うのではと知人に言われました。
●ぎっくり腰の治し方、おしえてください!!!頼む、早く!
引用:ヤフー知恵袋より
ぎっくり腰関連の質問投稿は大変に多く、世の多くの方がぎっくり腰で悩まれていることがわかります。
またその多くが「早期回復への希望」を持たれていることが読み取れます。
では実際に寄せられている質問に対する見解を述べていきたいと思います!
ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰は医学的には【急性腰痛症】と呼ばれ、突然の激しい腰の痛みを特徴とします。
多くの場合数日から1週間程度で症状が落ち着き始め、軽度であれば3日から2週間、重度の場合には1ヶ月半程度で回復するとされています。
しかし、「一日で治った」という声も聞かれるように、症状の程度や適切な初期対応によって回復期間は大きく異なるのが実情です。
一日では改善しないケース
ぎっくり腰は軽度であれば数日で痛みが軽減することもありますが、多くの場合は完治までに時間を要します。
特に以下のようなケースでは、一日での改善は難しく長期化する傾向があります。
①痛みが非常に強く、日常生活に支障をきたす場合
具体的には、立ち上がることが困難、歩行が難しい、特定の姿勢で激しい痛みが増すといった症状が挙げられます。
このような場合、腰部の筋肉や靭帯が大きく損傷している可能性が高く、無理に動くと症状を悪化させるリスクがあるためまずは安静にすることが重要になります。
②痛みが2週間以上続く場合
ぎっくり腰は通常、1週間から10日程度で痛みが落ち着くことが多いですが、2週間以上改善が見られない場合は椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折など、ぎっくり腰とは異なる重篤な疾患が隠れている可能性があります。
特に足のしびれや麻痺、発熱、嘔吐、血尿などの症状を伴う場合は、緊急性が高いため早急に医療機関を受診してください。
③ぎっくり腰を繰り返している場合
一度ぎっくり腰を経験すると再発しやすくなる傾向があり、繰り返すぎっくり腰の背景には生活習慣、疲労、姿勢、仕事内容などが関係していることが多いです。
椎間板ヘルニアなどの脊柱の病気が隠れている可能性も考えられます。
④姿勢の歪みや筋肉の緊張が続いている場合
ぎっくり腰の痛みが緩和されたとしても、姿勢が歪んだままであったり腰の筋肉や筋膜が過度に緊張した状態が続いていると、痛みが長引いたり再発しやすくなったりします。
また、痛みを恐れて過度に安静にしすぎるとかえって回復が遅れることもあるため、痛みが落ち着いてきたら無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
病院での薬物療法について
ぎっくり腰による激しい痛みに対し、病院では薬物療法が選択肢の一つとなります。
主な目的は、炎症を抑え痛みを和らげることです。
処方される薬には、内服薬として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩剤、そして外用薬として湿布や塗り薬などがあります。
NSAIDsは、ロキソニン(ロキソプロフェン)やボルタレン(ジクロフェナク)のように、炎症を抑え痛みを鎮める効果が期待できます。
特にボルタレンは強力な鎮痛・抗炎症作用を持つとされています。
また、筋肉の過度な緊張が痛みの原因となっている場合にはミオナールなどの筋弛緩剤が用いられ、筋肉を緩めることで痛みの軽減を図ります。
これらの内服薬は、痛みが強い急性期に特に有効です。
専門機関での治療の効果
ぎっくり腰になった際、「専門機関に行っても意味がない」という意見を目にすることがありますが、これは個人の見解であり、適切な専門機関を受診することは非常に重要です。
整形外科では、レントゲンやMRIなどの画像検査を通じてぎっくり腰の原因が骨折や椎間板ヘルニアなどの重篤な疾患によるものでないか正確に診断できます。
一方、整骨院や接骨院では、柔道整復師という国家資格を持つ専門家が手技療法や電気療法、マッサージ、骨盤矯正などを用いて筋肉の緊張を和らげたり身体の歪みを整えたりすることで痛みの軽減を目指します。
これらの施術はぎっくり腰の根本的な原因となる姿勢の悪さや身体の歪みを改善し、再発予防にも効果的です。
特に、急性期のぎっくり腰では電気刺激療法(ハイボルテージ治療)で筋肉の炎症を取り除きつつ、骨格配列を整える整復や柔整マッサージで早期回復を促す治療が行われることもあります。
また、専門機関では自宅での適切なケアや再発予防のための生活習慣に関するアドバイスも受けられます。
例えば、発症直後の安静や冷却、痛みが落ち着いてからの適切な身体活動、コルセットの適切な使用法など多角的なサポートを通じて早期回復と再発防止につながります。
本当にぎっくり腰が1日で治るのか?

結論から申し上げると、程度によっては1日で回復することもあるようですが、そのほとんどは長期の対処が必要になります。
軽度のぎっくり腰であれば、一日で痛みが和らぎ、あたかも一日で治ったように感じるケースも存在します。
例えば、痛みの範囲が狭い場合や、発症直後に適切な冷却や安静を保つなどの対処ができた場合に早期の改善が見られることがあります。
ただ、完治したかどうかは表面上は分からないので日々の予防を怠ることはできません。
通常ぎっくり腰は多くの場合数日から1週間程度で症状が落ち着き始め、軽度でも完治までには数日から2週間程度かかるとされています。
動けないほどの重度のぎっくり腰が一日で完全に治ることは稀で、無理に動くと症状を悪化させる可能性もあるため、基本的には油断せず長い目での付き合い方を検討する方が無難です。
一日で改善しやすいぎっくり腰の特徴とは?

ぎっくり腰の中でも一日で治ったと感じるケースはその多くが比較的軽度なものです。
具体的には【痛みが局所的で動くことや立ち上がることが全くできないほどの激痛ではない場合】です。
このようなぎっくり腰は、腰の筋肉や関節に一時的な負担がかかったことで起こることが多く、炎症も比較的軽度にとどまります。
同時に、発症直後から迅速に冷却や安静といった適切な初期対応ができた場合も早期改善につながりやすい傾向があります。
炎症の拡大を防ぎ、患部への負担を最小限に抑えることで回復を早めることができるためです。
ぎっくり腰を早期に改善させる方法

ここでは、ぎっくり腰を早期に改善するための基本的な方法について解説します
冷却処置(アイシング)
ぎっくり腰の急性期においては、冷却処置(アイシング)が非常に重要です。痛みの原因となっている炎症を抑えることで、痛みを和らげ、回復を早める効果が期待できます。患部に直接氷や保冷剤などを当て、15分から20分程度冷却し、これを数時間おきに繰り返します。ただし、冷却しすぎると凍傷の危険があるため気をつけましょう。この冷却処置は、炎症が強い発症から48時間程度の期間に行うことが推奨されています。炎症が落ち着いてくるまでは、温めることは避けるのが一般的です。ぎっくり腰は、初期の適切な処置がその後の回復に大きく影響しますので、まずは冷却処置を試してみてください。
※注意点※
保冷剤は一般的に冷却能力が大変高いことが多く、必ず布やタオル越しで冷やすようにしてください。
安静の重要性
ぎっくり腰の急性期において、安静にすることは非常に重要です。
無理に動いたり、痛みを我慢して日常生活を送ったりすると、炎症がさらに悪化し回復が遅れる可能性があります。
特に発症直後の2~3日は炎症が強く、患部への負担を最小限に抑えることが大切です。
ベッドで横になったり楽な姿勢で過ごしたりして、腰に負担をかけないようにしましょう。
一方で、過度な安静もまた回復を遅らせる要因となるため、痛みが落ち着いてきたら無理のない範囲で少しずつ体を動かすことが推奨されます。
過度な安静が長期化すると筋力低下や血行不良を招き、回復を妨げる可能性があるため、次の見出しで解説する「適切な身体活動」の重要性も理解し、回復段階に応じた適切な対処を行うことが大切です。
適切な身体活動
先述の通り安静は重要ですが、過度な安静はかえって回復を遅らせる可能性があります。
そのため、適切な身体活動を徐々に取り入れていくことが早期回復と再発防止には不可欠です。
適切な身体活動とは、痛みの状態に合わせて無理なく体を動かすことで、血行促進や筋肉の柔軟性維持に繋がります。
具体的には、痛みが軽減してきたらまずは腰に負担のかからない軽いストレッチやウォーキングから始めることが推奨されます。
十分な休息
ぎっくり腰の回復には、質の良い睡眠が不可欠です。
睡眠中は体が自己修復を行い、特にぎっくり腰で痛む筋肉の回復を促進するため症状の改善につながります。
睡眠不足はぎっくり腰の発症リスクを高めるだけでなく、痛みを慢性化させる可能性もあるため、十分な睡眠時間の確保が重要です。
目安として、6時間未満や9時間以上の睡眠は腰痛に影響を与える可能性があると言われています。
ぎっくり腰の痛みが強い時期は楽な姿勢で寝ることが大切です。
▶︎仰向けで寝る場合
膝の下に丸めたタオルや毛布を敷いて膝を90度程度に曲げると、腰への負担が軽減されます。
▶︎横向きで寝る場合
痛い方を上にして、両膝の間にクッションを挟むと腰が水平になり、骨盤が安定して痛みが和らぐことがあります。
また、少し体を丸める「胎児姿勢」も腰椎の緊張を和らげ、椎間への圧力を軽減するのに効果的です。
マットレス選びも重要で、腰が沈み込むような柔らかいマットレスは寝返りを打ちにくく腰に負担がかかるため、ぎっくり腰の際は避けることをおすすめします。
適度に硬く、体圧を分散させるマットレスを選ぶことで体がリラックスでき腰への負担を軽減しながら十分な休息を取ることが可能になります。
このように、睡眠環境を整えることはぎっくり腰の早期回復だけでなく再発予防にも繋がる大切な要素なのです。
ぎっくり腰の対処法

ぎっくり腰は医学的には「急性腰痛症」と呼ばれ、突然の激しい腰の痛みが特徴です。
発症直後は患部で炎症が起こっているため、まずは安静にすることが最も重要になります。
無理に動いたり、痛みを我慢したりすると症状が悪化する可能性があります。
また、炎症を抑えるために、患部を冷やすアイシングも効果的です。
しかし、ぎっくり腰の対処法は、発症からの期間や痛みの程度によって変化します。
急性期を過ぎ、痛みが落ち着いてきたら、徐々に体を動かすことも大切です。
早期回復のためには、適切な処置と段階的なアプローチが不可欠なのです。
即効性のある施術とは
ぎっくり腰の急性期においては、炎症を抑え痛みを和らげることを目的とした施術が「即効性のある施術」と言えるでしょう。
これには医療機関での薬物療法や、整骨院での電気療法(ハイボルテージ治療など)が含まれます。
特にハイボルテージ治療は高電圧の電気刺激を用いて筋肉の深部にアプローチし、炎症や痛みを素早く鎮める効果が期待できます。
また、手技療法による骨格の歪み調整や筋肉の緊張緩和も痛みの軽減に即効性をもたらすことがあります。
ただし、これらの施術は対症療法であり、痛みが改善された後も根本的な原因へのアプローチや再発予防のためのケアが重要になります。
痛みが強い場合は無理せず専門家に相談して適切な施術を受けることが早期回復への近道と言えるでしょう。
自力での改善策
自力でぎっくり腰を改善しようとする場合、まずはご自身の症状がどの程度なのかを正しく把握することが大切です。
炎症が強い急性期に、冷却処置(アイシング)や安静が求められます。
しかし、これらの対処法はあくまで応急処置であり痛みが引いた後も適切なケアを怠ると再発のリスクが高まります。
ご自身の症状が軽度で一時的なものであれば自力での改善も期待できますが、痛みが強く日常生活に支障がある場合は専門機関の力を借りることも視野に入れるべきでしょう。
効果的なツボについて
ぎっくり腰の痛みに効果的といわれるツボはいくつか存在します。
腰部の「腰眼」や「腎兪」が挙げられます。
これらのツボは血行促進や筋肉の緊張緩和に働きかけ、痛みの軽減に役立つと考えられています。
しかし、ツボ押しはあくまで補助的な手段でありぎっくり腰の根本的な治療ではありません。
ツボ刺激で痛みが一時的に和らいだとしても炎症が強い急性期には安静を優先し、痛みが長引く場合や悪化する場合には迷わず専門機関を受診することが重要です。
痛みの原因を正しく理解し適切な対処を行うことが早期回復への近道となります。
避けるべき行動
ぎっくり腰の早期回復と悪化防止のためには、避けるべき行動があります。
▶︎患部を温める
発症直後の急性期には患部が炎症を起こしているため、温めることは避けてください。
温めると血管が拡張し、炎症が悪化する可能性があります。
熱い湯船に長く浸かることや、使い捨てカイロなどで温めることは控えましょう。
▶︎痛みが強い状態でマッサージやストレッチを行うこと
強い刺激は炎症を悪化させ、かえって回復を遅らせることがあります。
▶︎無理に動いて日常生活を続けること
損傷した組織への負担を増やし、炎症を広げる原因となります。
▶︎重いものを持ち上げたり、急な動作や激しい運動
これらは特に症状を悪化させるリスクが高いです。
極力避けることが推奨されます。
▶︎長時間同じ姿勢を続けること
血行不良を招き、筋肉を硬くするため、適度に体勢を変えるように心がけましょう。
▶︎自己判断で市販薬を長期服用すること
適切な資格もなく自己判断で服用を続けるのはリスクでしょう。
症状が続く場合は医療機関を受診してください。
姿勢の改善
普段から腰を極端に曲げる座り方をしていたり、屈む際に腰から屈んだりなど、腰に負担を掛けていませんか?
ぎっくり腰の早期回復と再発予防には、姿勢の改善が不可欠です。
猫背や反り腰、長時間のデスクワークなどによる前かがみの姿勢は腰部の筋肉や椎間板に常にストレスをかけ、炎症を引き起こしやすくします。
そのため、日頃から正しい姿勢を意識し座る際は深く腰掛け、背筋を伸ばすように心がけましょう。
必要に応じて姿勢矯正具の利用をお勧めいたします。
椅子に置くだけの安価で簡単な矯正具や、背筋を伸ばすコルセットなどの健康器具も様々ありますので、活用してみると良いでしょう。
また、長時間の立ち仕事や座り仕事の際には定期的に休憩を挟み、軽く体を動かすことで血行促進と筋肉の硬直を防ぐことができます。
特にコロナ禍以降は在宅業務も増えてきており、1日外に出なかった!なんて患者さんもよくいらっしゃいます。
休憩ごとに外に出て少し散歩してみるでも良いですし、腰(や他の箇所)を労る努力をしてみると良いです。
ぎっくり腰の予防策

ぎっくり腰の予防には日頃からの姿勢への意識、適切な運動習慣、そして体幹の強化が非常に重要です。
特に一度ぎっくり腰を経験すると再発しやすいため、予防策を講じることが大切になります。
ぎっくり腰の再発を防ぎ、健康な腰を維持するための具体的な予防策について詳しく解説します。
再発を防ぐには
ぎっくり腰は一度経験すると再発する可能性が高まります。
再発を防ぐには日頃からの生活習慣の見直しと継続的なケアが非常に重要です。
生活習慣の見直しや適度な運動を取り入れることで、腰への負担を軽減し再発を防ぐことが期待できます。
適度な運動を心がける
ぎっくり腰の予防には、日常生活に無理なく適度な運動を取り入れることが大切です。
特に、腰回りの筋肉を柔軟に保ち血行を促進する運動はぎっくり腰の予防に繋がります。
ウォーキングや軽いストレッチなど、継続しやすい運動を習慣にすることが重要です。
体幹の筋肉を強化する
体幹とは体の中心部分を指し、その周りにある筋肉(インナーマッスル)は、姿勢の維持や体の動きを安定させる役割を担っています。
インナーマッスルを強化することは、腰への負担を軽減しぎっくり腰の予防に非常に効果的です。
特に腹筋や背筋、骨盤周りの筋肉をバランス良く鍛えることで腰の安定性が高まり、日常生活での急な動きや不意な負荷にも対応できるようになります。
ぎっくり腰の安静と活動のバランス

ぎっくり腰の回復過程では、安静と活動のバランスが非常に重要です。
急性期と過渡期の過ごし方について解説していきます。
安静期間と運動の適切な配分
目安として、ぎっくり腰になった最初の1日〜二日間は安静にすることをお勧めいたします。
痛みが強い急性期には無理な動きを避け、炎症を鎮めるために安静を保つことが非常に重要なのです。
その後は無理をしない程度に適度に活動を始めると良いでしょう。
ぎっくり腰の回復は段階的に進むため、それぞれの時期に応じた安静と運動の配分を理解することが早期回復の鍵となります。
日常生活での負担を減らす方法
ぎっくり腰になったといっても日常生活で必要な動きは出てきます。
例えば荷物を持ち上げる動きなど。
できれば人に変わってもらうのが理想ですが、必ずしもそうはいかないですよね。
生活上必ず出てくる動きの中でも腰の負担を和らげる方法を意識しましょう。
重い荷物を持つ際に膝を曲げて腰を落とす、洗顔時に膝を少し曲げる、朝起きる時にゆっくりと体を動かすなど、普段の動作を見直すことが挙げられます。
また、長時間同じ姿勢を続けると筋肉に疲労がたまるため、座り仕事でも立ち仕事でも定期的に体を動かす意識を持つことが大切です。
こういった腰への気遣いが意外に早期回復と予防に直結します。
早期に運動を再開する利点
ぎっくり腰の急性期を過ぎ、痛みが軽減してきた段階で無理なく運動を再開することには多くの利点があります。
動き出しの際はぎっくり腰の体験が蘇り、少し億劫になる気持ちもわかります。
なので運動開始の目安としては、普通に立つことができる、そしてゆっくり歩いた程度では痛みを感じない、これくらいの段階になると運動再開のGOサインと捉えてOKでしょう。
早期に身体活動を取り入れることで、血行が促進され、筋肉への酸素や栄養の供給が改善され組織の回復が早まります。
また、長期の安静による筋力低下や関節の硬直を防ぎ、身体機能の回復を助ける効果も期待できます。
さらに、適度な運動は痛みの軽減だけでなく精神的なストレスの緩和にも繋がり日常生活への早期復帰を促すことにもなるのです。
ぎっくり腰への湿布の活用

こちらも判断に迷うポイントですよね。
・そもそも湿布が効くのか?
・温湿布?冷湿布?どっちが適切?
この辺りのよくある疑問にお答えいたします。
湿布の効果的な使い方と時間
まず前提として、ぎっくり腰における湿布治療は痛みを和らげる効果が期待できますが、あくまで対処法の一つであり根本的に治すものではないという点をご理解ください。
もし痛みが長引くようであれば専門医の治療を受けることをお勧めいたします。
湿布には冷湿布と温湿布、さらに薬剤効果のある湿布の3種類があります。
ぎっくり腰などの急性の痛みには、炎症を抑える「消炎鎮痛」効果のある冷湿布が推奨されます。
痛みが発現してから1日〜2日間は冷湿布の使用がお勧めです。
その後は温湿布に切り替えると良いでしょう。
湿布の貼付時間は、1日1回貼るタイプであれば約8~10時間、1日2回貼るタイプであれば4~6時間程度が目安です。
長時間貼り続けると皮膚のかぶれにつながるため、次の湿布を貼るまで時間を空けることが大切です。
湿布は、お風呂上がりの清潔で血行が促進された状態の皮膚に貼ると、成分が吸収されやすくより効果が期待できますので、就寝前に使用することが理想的です。
冷却湿布の利点
冷却湿布は、ぎっくり腰の急性期における痛みの緩和に有効な選択肢です。
まずは患部の炎症を抑えることで、痛みを和らげ回復を促進する効果が期待できます。
温熱療法との組み合わせ
温湿布も冷湿布と同様に温かく感じる成分が配合されているため、実際に患部を温めているわけではありません。
温熱療法は血流を促進することで筋肉の緊張をほぐし、組織の回復を助けることが期待できます。
このようにぎっくり腰の回復段階に合わせて、冷却と温熱を使い分けることが重要です。
適切な対処法を取り入れることでぎっくり腰の早期回復を目指しましょう。
まとめ

ぎっくり腰は突然の激しい痛みで、多くの方が早期回復を望まれますがその回復期間は症状の程度や対処法により異なります。
1日で治るのか?と聞かれると、軽度であれば一日で痛みが和らぐこともあります。
しかしながら、それはあくまで一時的な改善であり、完治には数日から数週間を要する場合がほとんどです。
もし痛みが強く日常生活に支障が出る場合や、症状が長引く場合は速やかに医療機関や専門家を受診することが重要です。
専門機関では正確な診断に基づいた薬物療法や施術を受けられ早期回復へ繋がります。
また、再発を防ぐためには普段からの姿勢改善、適度な運動、体幹強化を意識しご自身の状態に合わせた適切なケアを継続することが何よりも重要です。
また、1日でも早くぎっくり腰を治したい!という場合はぜひ【薮下整骨院】にお越しください!
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