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  3. 腕の付け根が痛い原因は?考えられる病気と自分でできる対処法

腕の付け根の痛みは、日常生活の些細な動作がきっかけで起こることがあります。

原因は筋肉の疲労から、肩関節の炎症、さらには内臓の病気まで多岐にわたり、痛みが続く理由がわからず、不安に感じる人も多いです。

少なくとも、腕の付け根が痛いときは、適切に対処することが大切です。

そこで、この記事では、腕の付け根に痛みが生じる主な原因を解説し、自分でできる対処法と医療機関を受診する目安についてわかりやすく紹介します。

【外側が痛い場合】考えられる主な原因

腕の付け根の外側、つまり肩に近い部分に痛みを感じる場合、原因として肩関節やその周辺の筋肉、腱に問題がある可能性が考えられます。

ここからは、腕の付け根の外側が痛む場合に考えられる主な原因をいくつか挙げて解説するため、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

肩の関節や腱に起きている炎症や損傷

腕の付け根の外側の痛みの主な原因として、肩関節周辺の炎症や損傷が挙げられます。

特に、30代・40代以降で「腕が上がらない」「夜間にズキズキ痛む」といった症状がある場合、四十肩や五十肩と呼ばれる肩関節周囲炎が考えられます。

これは更年期に発症しやすいのが特徴です。

また、鎖骨の下あたりにある腱が炎症を起こす腱鞘炎や、腱板内に石灰が沈着して急な激痛を引き起こす石灰沈着性腱板炎の可能性も否定できません。

それらの疾患は、腕を動かす特定の動作で痛みが強くなるのが特徴です。

首の骨の変形による神経の圧迫

首から腕へつながる神経が、骨の変形や筋肉の緊張によって圧迫されると、腕の付け根に痛みやしびれが生じることがあります。

代表的な疾患に胸郭出口症候群があり、特に、なで肩の女性に多く見られます。

この場合、腕の付け根だけでなく、背中にかけてだるい感覚や、腕全体のしびれを伴うのが特徴です。

それぞれ症状は人によって変わるものの、つり革に捕まる、洗濯物を干すといった腕を上げる動作で症状が悪化する傾向があるため、注意が必要です。

デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることも、首周りの筋肉を硬くさせ、神経圧迫の一因となるため、意識的に避けるのがよいでしょう。

スポーツや仕事での筋肉の使いすぎ

野球やテニスといった腕をよく使うスポーツや、重い物を運ぶ仕事などをしていると、腕の付け根周辺の筋肉に過度な負担がかかります。

これが原因で、いわゆる筋肉痛や、より専門的には筋筋膜性疼痛と呼ばれる痛みが発生するため、過度な筋肉への負担にも注意が必要です。

二の腕や肩甲骨周りの筋肉が疲労し、硬くなると血流が悪くなり、痛みを引き起こしやすくなるため、意識的に避けることが大切です。

時には突然、肉離れのような激しい痛みが起こることも。

普段運動をしない人が急に体を動かした場合にも、筋肉がダメージを受けて痛みが生じやすくなるため、それぞれ筋肉への負担には注意が必要となります。

【内側が痛い場合】考えられる主な原因

腕の付け根の内側、特に脇や脇の下あたりに痛みを感じる場合、肩関節の問題だけでなく、リンパ節の腫れや内科的な疾患が原因の可能性も考えられます。

ここでは、内側の痛みの主な原因について解説するため、併せて確認しておくと安心です。

風邪や疲労によるリンパ節の腫れ

脇の下にはリンパ節が集中しており、ウイルスや細菌が体内に侵入すると、免疫反応としてこのリンパ節が腫れて痛むことがあります。

風邪やインフルエンザ、コロナウイルス感染症などの際に、熱とともに脇の下に痛みやしこりを感じるのはそのためです。

また、過度な疲労やストレスによっても免疫機能が低下し、リンパ節が腫れる場合があります。

通常、感染症が治まったり疲労が回復したりすると、腫れや痛みも自然に治まりますが、長引く場合は注意が必要です。

女性に見られる乳腺の病気の可能性

女性の場合、腕の付け根の内側の痛みは乳腺の病気と関連している可能性があります。

特に、乳がんが脇の下のリンパ節に転移すると、しこりや痛みを引き起こすことがあるため、注意深い観察が必要です。

乳がん以外にも、女性ホルモンの影響で起こる乳腺症によって、脇の下や胸に痛みや張りを感じることも珍しくありません。

腕の付け根の痛みに加え、胸にしこりがある、乳頭から分泌物が出るなどの症状が見られる場合は、早めに専門の医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。

長時間のデスクワークが招く首周りへの負担

長時間のデスクワークで猫背などの悪い姿勢を続けていると、首から肩、肩甲骨周りの筋肉が常に緊張した状態になります。

この状態がいわゆる肩こりですが、症状が悪化すると、関連痛として腕の付け根の内側にも痛みが広がることがあるため、注意が必要です。

特に、肩甲骨の動きが悪くなると、腕を動かす際に周囲の筋肉に余計な負担がかかり、痛みの原因となることも珍しくないです。

普段からデスクワークをする方は、同じ姿勢を続けない、定期的に休憩して体を動かすなどの対策が求められます。

自宅でできる腕の付け根の痛みを和らげる対処法

次に、自宅でできる腕の付け根の痛みを和らげる方法について見ていきましょう。

方法によっては、自宅での対処法だけで症状の緩和につながることがあります。

病院に行くまでの応急処置として正しいストレッチやマッサージの方法を知っておけば、より安心です。

ただし、痛みを和らげる方法は根本的な治療ではないため、痛みが悪化する場合は中断し、場合によっては整体などで専門的な施術を受けてください。

急な痛みや熱感がある場合は冷やして炎症を抑える

急に腕の付け根が痛み出し、熱を持っているような感覚がある場合は、炎症が起きている可能性が高いです。

このような急性期の痛みには、冷やすことが有効です。

氷のうや保冷剤をタオルで包み、そのまま15〜20分程度痛む部分に当てて冷やしましょう。

それを1日数回繰り返すことで、炎症と痛みを抑える効果が期待できます。

市販の冷湿布を使用するのも一つの方法といえます。

ただし、冷やしすぎると血行不良を招きやすくなるため、感覚がなくなるほど冷やすのは避けてください。

慢性的に続く鈍い痛みは温めて血行を促す

急な激痛ではなく、じわじわとした鈍い痛みが慢性的に続いている場合は、温めて血行を促進することが効果的です。

筋肉の緊張や血行不良が痛みの原因となっていることが多いため、温めることで筋肉がほぐれ、痛みが和らぎやすくなります。

具体的には、38〜40度程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かる、蒸しタオルやカイロを痛む部分に当てるなどの方法が有効とされています。

ただし、熱感や腫れがある場合は温めると炎症を悪化させる可能性があるため、症状をよく観察してから行うのがおすすめです。

痛みが強いときは無理をせず安静を心がける

腕の付け根に強い痛みがあるときは、無理に動かしたり、ストレッチを行ったりせず、まずは安静にすることが第一です。

痛みを引き起こす動作を避け、腕への負担を減らすように心がけましょう。

痛みが我慢できない場合は、市販の痛み止め(消炎鎮痛薬)を使用することも一時的な対策となります。

ただし、薬はあくまで症状を抑えるためのものであり、根本的な原因を解決するものではありません。

安静にしても痛みが改善しない、または薬を飲んでも効かない場合は、医療機関の受診を検討してください。

痛みが続く・悪化する場合は病院へ|受診の目安

セルフケアを試しても腕の付け根の痛みが改善しない、あるいは日に日に痛みが強くなる場合は、何らかの病気が隠れている可能性も……。

ゆえに自己判断で放置せず、専門家による適切な診断と治療を受けることが重要です。

最後に、どのような症状があれば病院を受診すべきか、具体的な目安について詳しく解説します。

すぐに医療機関へ相談すべき危険な症状

腕の付け根の痛みに加え、特定の症状が伴う場合は、緊急性が高い可能性があります。

例えば、腕がまったく上がらない、激しいしびれや麻痺がある、痛みが胸や背中に広がる、呼吸が苦しいといった症状です。

特に、左腕の付け根から胸にかけての痛みや圧迫感は、心筋梗塞など心臓の病気のサインであることも考えられます。

これらの症状が見られる場合は、様子を見ずに速やかに救急外来を受診するか、救急車を呼ぶなどの対応が必要です。

腕の付け根の痛みは何科を受診すればいい?

腕の付け根の痛みで何科を受診すればよいか迷う場合、まずは整形外科を受診するのが一般的です。

整形外科では、骨や関節、筋肉、神経など運動器の専門家が診察し、レントゲンやMRIなどの画像検査を通じて痛みの原因を特定できます。

ただし、しびれが強い場合は神経内科、胸の痛みを伴う場合は内科や循環器内科、女性で胸のしこりなどがある場合は乳腺外科が適切な場合もあります。

どこを受診すべきか判断に迷う場合は、まずかかりつけ医や総合病院に相談するのも良い方法です。

まとめ

腕の付け根の痛みは、筋肉の使いすぎといった身近なものから、肩関節の疾患、神経の圧迫、さらには内臓の病気まで、さまざまな原因によって引き起こされます。

痛みの場所が外側か内側か、どのような痛みがいつから続いているかによって、考えられる原因は異なるため、注意深く見ておくことが大切です。

軽度な痛みであればセルフケアで改善することもありますが、痛みが長引く、悪化する、またはしびれや呼吸困難などの危険な症状を伴う場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

適切な診断を受け、原因に合った治療を早期に開始してください。

腕の付け根の痛みが続くなら、薮下整骨院にご相談ください

腕の付け根の痛みには、重大な病気が隠れている場合もあるため、「胸の痛み」「息苦しさ」「強いしびれ」などを伴うときは迷わず医療機関・救急へ相談することが大切です。

一方で、検査で大きな異常はないと言われたのに痛みが続く、デスクワークや家事・育児で肩や腕まわりのコリが取れない、同じ動作で何度も痛みが出る……といったケースでは、筋肉や関節のバランスの乱れが関係していることも少なくありません。


薮下整骨院では、国家資格を持つスタッフが姿勢や肩・首・肩甲骨まわりの動きを丁寧にチェックし、原因となっている筋肉の硬さや関節の動きを整えていきます。
セルフケアの方法や、日常生活で気をつけたい動作も一緒にお伝えするので、「どう付き合っていけばいいのか分からない」という不安の軽減にもつながります。
「とりあえず湿布でごまかしている」「病院に行くほどではないけれど気になる」という段階でも構いません。
腕の付け根の違和感が長引いている方は、一度薮下整骨院に相談してみてください。

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